Part10-2

演習問題２
本章の項目4で示したファイル分割のプログラムを作成し，ルールmakeでコンパイルしなさい．
プログラム・リスト他

ヘッダファイル「hfile.h」

#define LMT 100
int sum(int *, int) ;

プログラムファイル「sfile1.c」

i#include <stdio.h>
#include "hfile.h"

int main(void)
{

    int n,s ;
    int d[LMT] ;

    printf("データを入力して下さい(データの終りは0)。\n") ;
    n=0 ;
    while(1)
      {
    printf("> ") ;
    scanf("%d",&d[n]) ;
    if(d[n]==0) break ;
    n++ ;
    if(n==LMT) {
          printf("入力データの個数が上限に達しました。\n") ;
          break ;
    }
      }

    s=sum(d,n) ;
    printf("%d個のデータの合計は %d です。\n",n,s) ;
    return(0) ;
}

プログラムファイル「sfile2.c」

int sum(int d[], int n)
{
    int s;
    int i ;

    s=0 ;

    for(i=0;i<n;i++) s += d[i] ;

    return(s) ;
}

ファイル「Makefile」

a.out : sfile1.o sfile2.o
    gcc sfile1.o sfile2.o
sfile1.o : sfile1.c
    gcc -c sfile1.c
sfile2.o : sfile2.c
    gcc -c sfile2.c
sfile1.o sfile2.o : hfile.h

clean :
    rm -f *.o a.out

実行例

% make
gcc -c sfile1.c
gcc -c sfile2.c
gcc sfile1.o sfile2.o

% make
make: `a.out' is up to date.

% ./a.out
データを入力して下さい(データの終りは0)。
> 1
> 2
> 3
> 4
> 5
> 6
> 7
> 8
> 9
> 0
9個のデータの合計は 45 です。

% make clean
rm -f *.o a.out

最初のmakeコマンド実行で，ファイル「Makefile」の記述に従ってソースをコンパイルし，実行可能ファイル「a.out」を作成している．
次にmakeコマンドを実行すると，オブジェクトファイル，実行可能ファイルとソースファイル，ヘッダファイルの最終更新日時に矛盾はないので，何もする必要がない旨のメッセージが出力される．
最後のmakeコマンド実行例では，コマンド行引数に「clean」を指定しているので，ファイル「Makefile」の記述に従い，オブジェクトファイルおよび実行可能ファイルを削除する．