Part6-3

演習問題３
1次元配列に，ある試験科目の得点を読み込み，その平均値および分散を求めなさい．
プログラム・リスト

/* Part6 演習問題3 */
/* 成績データの平均値と分散(1次元配列版) */
#include <stdio.h>

int main(void)
{
int score[100],n ;
double s,dss ;          /* 合計と偏差平方和 */
double mean,var ;      /* 平均値と分散 */
int i ;

printf("成績を入力してください(100点満点、負の値で終了)。\n") ;

n=0 ;
s=0 ;
dss=0 ;

while(1) {
    printf("%d> ",(n+1)) ;
    scanf("%d",&score[n]) ;
    if(score[n]>100) {
      printf("満点を超えています。正しい成績を入力し直してください。\n") ;
    }
    else if(score[n]<0) break ;
    else {
      s = s + score[n] ;    /* 合計 */
      n++ ;
      if(n==100) {
   printf("データ数が上限に達しました(入力終了)。\n") ;
   break ;
      }
    }
}

if(n>0) {
    mean = s/n ;
    for(i=0;i<n;i++) {
      dss = dss + (score[i]-mean)*(score[i]-mean) ; /* 偏差平方和 */
    }
    var = dss/n ;
    printf("データ件数は%d   平均値は%f 分散は%fです。\n",n,mean,var) ;
}
else {
    printf("データが入力されていません。\n") ;
}
return(0) ;
}

補足説明
Part4の演習問題7で示した分散の計算式は利用していない．得点が1次元配列に格納されている場合には，本プログラムで利用している分散の計算式の方が計算精度が高くなる．
実行例

% gcc -Wall part6-3.c
% ./a.out
成績を入力してください(100点満点、負の値で終了)。
1> 78
2> 76
3> 65
4> 102
満点を超えています。正しい成績を入力し直してください。
4> 99
5> 80
6> 56
7> 81
8> 92
9> 77
10> 59
11> 60
12> -1
データ件数は11 平均値は74.818182 分散は171.057851です。

Part4の演習問題7とまったく同じ得点を入力した．満点をこえたデータは1次元配列に格納しない．
本演習問題とPart4の演習問題7で分散の値に違いはない．「計算精度」が高いといっても，本実行例の場合にはその効果はあらわれていない．